英国にあるロイヤル・リバプールGCを舞台に開催中の海外男子メジャー「全英オープン」の2日目。6アンダーからスタートしたローリー・マキロイ(北アイルランド)はこの日も6つスコアを伸ばし、トータル12アンダーで首位を独走。対照的に3アンダーからスタートしたタイガー・ウッズ(米国)は6つスコアを落としてトータル2オーバー、ぎりぎりでの予選通過となった。
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ともにかつて世界ランク1位に君臨したプレーヤーであるウッズとマキロイだが、この日の明暗を大きく分けたのは自身の“鬼門”をいかに乗り越えるかにあった。
2006年、同コースで開催された「全英オープン」を制しているウッズだが、興味深いスタッツがある。この時のウッズのスコアを分析すると、最初の3ホールで10オーバーを叩いているのに対し、残る15ホールでは28アンダーをマークしていることがわかる。つまり、ロイヤル・リバプールGCの1番ホールから3番ホールまではウッズにとっての“鬼門”なのだ。
しかし、ウッズはこの“鬼門”に見事にはまってしまった。今大会初日は1番から連続ボギー発進となったし、大きくスコアを崩した今日は1番ダブルボギー、2番ボギーと2ホールでスコアを3つ落としたのだ。これまでの傾向でいけば、ここでスコアを落としたとしてもウッズは終盤に取り返すのだが、今日のバーディは最終18番ホールのみ。17番では痛いトリプルボギーを喫するなど、大乱調のゴルフとなった。明日以降、さらなる上位進出を果たすにはこの序盤の“鬼門”でいかにスコアを落とさずに通過するかが重要となるだろう。