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【舩越園子コラム】何の予兆?

【舩越園子コラム】何の予兆?

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2014年3月31日 15時49分

 タイガー・ウッズは3月のホンダクラシック最終日に腰痛で途中棄権し、続くキャデラック選手権はなんとか出場したものの、最終日は「78」を叩き、翌々週のアーノルド・パーマー招待は相性抜群のベイヒルでの開催だというのに欠場する運びになった。

 別に厄年というわけではないのだろうし、偶然という面ももちろんある。だが、大物選手たちが故障や不調に喘いでいる背景には、米ツアーシステムの大幅変更が少なからず影響している。

 開幕時期が10月になり、旧フォールシリーズが開幕シリーズに変わり、マレーシアや上海などアジア開催の大会の位置付けも変わったこと、あるいはメジャー4大会の出場資格が一部変更になったことで、今季から選手たちのスケジュールの組み方にも工夫や変化が求められるようになった。

 とはいえ、ビッグネームたちは相変わらずのマイペースで、スケジュールの大幅チェンジはせず、アダム・スコットがアクセンチュア・マッチプレー選手権を含む西海岸シリーズ全試合を欠場したのは世界ランク上位者の中では、むしろ異例。

 だが、他の多くの選手たちは10月からキックオフし、フェデックスカップのポイントレースも始まり、ジミー・ウォーカーパトリック・リードなど、かつての無名選手が春先にシーズン2勝、3勝とアクセル全開で上昇を始めている。ジョーダン・スピースなど若き選手の台頭も著しい。さらには、スケジュールの組み方を変えたスコットが世界ランクを着々と上げ、王座に迫りつつある。

 そうなってくると、さすがの大物選手たちも、心中穏やかでいられるはずはない。さらに言えば、08年の全米オープン優勝以来、メジャー勝利から遠ざかっているタイガーは、今年こそはというプレッシャーを感じているはずだし、ミケルソンは今年の全米オープンを制すればグランドスラム達成ゆえ、6月に向けて調子を上げていくためには、まずマスターズで優勝争いをして好調の波と自信を築き上げようという目論見なのだ。

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