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【舩越園子コラム】「明日は我が身」だからこそ

【舩越園子コラム】「明日は我が身」だからこそ

配信日時:2014年3月3日 11時58分

チャンスを逃したマキロイ ドラマは誰にでもおとずれる
チャンスを逃したマキロイ ドラマは誰にでもおとずれる (撮影:福田文平)
 米ツアーの戦いは厳しい。上位で活躍していた選手が坂道を転がり落ちるように下位へ沈む様子を傍目にすると、選手たちは「明日は我が身だ」と気を引き締める。逆に、不調で苦しんでいた選手が調子を戻し、ランクアップしたり、勝利を挙げたりすると、「オレもあれをやりたい」と秘かに思う。

写真で見る マキロイ3日目は恋人と談笑も…

 激しいアップ&ダウンを繰り返す人生やキャリアは、英語では「ローラーコースター」と表される。成績を落としては伸ばし、伸ばしては落とす。いいこと、悪いこと、双方が繰り返し訪れる。熾烈で厳しい世界に身を置く米ツアー選手たちにとっては、いつどちらが起こっても不思議ではなく、どちらの現象を目の当たりにしても、結局は「明日は我が身」と感じる。

 ホンダ・クラシックで世界ランク1位のタイガー・ウッズが初日から出遅れ、カットラインぎりぎりで予選を通過したと思ったら、3日目は65をマークして一気に17位へ浮上。しかし、最終日は一転してガラガラと崩れ落ち、前半だけで5オーバー、40を叩いた。その揚句に13番で途中棄権。王者にも浮沈は突如として起こりうるという典型例になった。

 だが、この大会で最大の浮沈劇を演じた主役は、タイガーではなく、この人だった。きっと大会を制すると思われていた北アイルランドのローリー・マキロイ。初日から首位に立ち、首位を守り通して最終日を迎えた。2位との2打差は十分なリードではなかったが、2012年大会を制した過去チャンプであることも考えれば、マキロイ優勝の可能性はきわめて高いと誰もが思う状況だった。

 しかし、そんなマキロイにも浮沈が訪れた。最終日は74を叩き、4人のプレーオフにどうにか残ったものの、勝利はラッセル・ヘンリーにさらわれてしまった。

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