「辛抱強く耐えてきた」
開口一番、そう語ったウォーカー。忍耐の日々は「言うは易し、行うは難し……」と感慨深げに振り返った姿が印象的だった。
さて、同大会には開幕前に欠場した松山英樹を除くと、7名もの日本人選手が大挙して出場し、4名は予選落ち、1名はセカンドカットにひっかかって最終日には進めなかった。
そして、最終日。谷原秀人の優勝に日本のゴルフファンの期待が寄せられていたが、その谷原は8位タイ、今田竜二は20位タイ。
この成績をどう見るかと問われたら、4日間をプレーできたのがわずか2名という割合は「あまりにも情けない」と答えるが、予選落ちした中で米ツアー選手は石川遼のみで、それ以外はスポンサー推薦でノープレッシャーの“お客さん”であったことを思えば、情けないと嘆く以前に、妥当な結果だと、ついつい頷いてしまう。
逆に言えば、スポンサー推薦でノープレッシャーという状況にあった谷原が、優勝を狙える位置で最終日に挑み、トップ10に食い込んだことは驚きに値する大健闘だったと言える。このトップ10で再来週のファーマーズ・インシュアランス・オープンの出場資格を得たことも素晴らしい。