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【田中秀道の目】米ツアーでは上位に入るのと勝つのは別次元

【田中秀道の目】米ツアーでは上位に入るのと勝つのは別次元

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2013年10月28日 12時52分

遼、松山の活躍は?田中秀道の意見(Photo by Scott HalleranGetty Images)
遼、松山の活躍は?田中秀道の意見(Photo by Scott HalleranGetty Images)
 米ツアーで2年目シーズンに入った石川遼と、今季から米ツアーメンバーとなった松山英樹。この2人は米ツアーの強豪たちにまじって今シーズンどこまで活躍できるのか。自身も米ツアーで活躍した経験を持つ田中秀道に意見を聞いた。


 2人とも開幕からいいスタートを切ったと思います。2人の今季の米ツアーへの入り方は対照的です。高い位置からスタートして、どん底を味わってはい上がってきた石川と、どうなるか分からないでデビューした松山で、状況はまったく違います。

遼、松山についてその他の意見は?G-ボイスでチェック

 松山はメジャーでトップ10に入り、日本でも3勝と技術的にもメンタル的にも高いところで米ツアーに「行くぞ」という気持ちで入りました。ゲームに関しては問題ないと思っています。こういうときに陥りやすいのが「やりたくなる症候群」です。世界最高峰の場でプレーすることで喜びも悔しさもすぐ次にぶつけていきたくなる。

 レベルは違いますが、私も同じ気持ちでした。試合に出たいという気持ちを抑えられず、毎週出て体を壊す結果になりました。そういうときに、一度深呼吸を入れさせるような人を周りに置くことが大事です。自分は行きたいばっかりになっているので、スケジュール面で周囲がどう抑えられるかが、ポイントになりそうです。日本ツアーで実績を残したときは、たぶん休みながらやっていたでしょう。米国に行ってもそこは変わらないはずです。

 石川は昨シーズンは「スイングを変える」「クラブを替える」と2つのテーマを持ってツアーに臨んでいました。米ツアーでは自分の力を出し切ってやっと戦える。でも、2つのテーマを抱えていたので、戦いの方向がコースにではなく、自分に向かっていたと思います。いい結果を残せるとは思えませんでした。

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