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【コラム】「初優勝」と「初のトップ10」

【コラム】「初優勝」と「初のトップ10」

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2013年5月20日 11時54分

ベに手荒い祝福をするドンファンもまた日本ツアーから米国に飛び立った(Photo by Tom Pennington Getty Images)
ベに手荒い祝福をするドンファンもまた日本ツアーから米国に飛び立った(Photo by Tom Pennington Getty Images)
 バイロン・ネルソン選手権を制し、米ツアー初優勝を飾ったべ・サンムン。その勝ちっぷりは見事だった。

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 最終日の前半、強風の中で次々に4バーディを奪った勢い。池につかまった9番のダブルボギーや、短いパーパットを外した15番のボギーを「あれは(その先で集中するための)薬だった」と言ってのける強心臓。最終ホールのティに立つときは「2打差があったから……」と、すでに心に余裕。そのすべてが、米ツアー2年目の26歳とは思えないほど堂々としていて、見事だった。

 今大会を初日から3日目までリードし続けていたのはキーガン・ブラッドリーだった。ブラッドリーは2年前のこの大会で、優勝を目前にしていた今田竜二を上回り、米ツアー初優勝を挙げた。TPCフォーシーズンズは言うまでもなく彼にとって相性も印象もいいコースのはず。最終日を首位で迎えたブラッドリーがこのまま優勝すれば、この大会で4日間首位を守り続けての完全優勝は1980年のトム・ワトソン以来の快挙になるのだと米メディアは色めき立っていた。

 それゆえ、今日の優勝争いの序盤で続々とバーディーを奪ったべが単独首位に立つと、米メディアはあからさまにトーンダウン。だが、15番でバーディーパットを沈めたブラッドリーとボギーを喫したべが首位に並ぶと、米メディアは再び活気づいた。

 しかし、プレッシャーがかかる上がり3ホールのプレーぶりは、べのほうがブラッドリーより上だった。べが「今日の僕はラッキーだった」と振り返ったように、逆に言えば16番のバーディーパットがカップに蹴られたブラッドリーには少しばかり運が無かったのかもしれない。

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