M・レアードが逆転優勝!マキロイは単独2位でフィニッシュ
メジャータイトルを2つも獲得し、つい2週間前まで世界一の王座に君臨していたローリー・マキロイがテキサスオープン出場を決めたのは突然だった。今季は不調続きで、4日間を戦ったのは予選落ちのないキャデラック選手権と先週のヒューストン・オープンの2回だけ。実戦経験の不足を相棒キャディのJP・フィッツジェラルドから指摘されたマキロイは、ヒューストンにいる間にテキサス行きを決め、3連戦でマスターズに挑む覚悟をした。ビッグネームにしては異例のスケジューリングだが、「このままではオーガスタで戦えない」という想いがマキロイをテキサスへと駆り立てた。
同様に、今季のエンジンのかかり具合の悪さを感じ取り、テキサスへやってきたビッグネームが、もう一人いた。やはりメジャーチャンプのジム・フューリク。42歳、米ツアー16勝の大ベテランだが、マスターズの前週に試合に出たのは今回がキャリアにおいて初めて。アクセルを踏み込む感覚を呼び戻さなければマスターズで戦えないという気持ちが、フューリックをテキサスへ向かわせた。
マキロイやフューリックはマスターズ出場資格を持った上でテキサスへやってきていたが、オーガスタへの切符を持っておらず、最後の1枚を掴みたい一心でテキサスへ乗り込んだ選手も多かった。
先週の欧州ツアー、トロフィー・ハッサンで優勝し、その時点で世界ランク50位となってオーガスタへの切符を掴んだと思った矢先、米ツアーの結果が加わったランクで51位になり、オーガスタ行きが幻と化してしまったドイツのマルセル・シーム。彼はその直後にテキサスオープンの推薦枠をもらい、大慌てで海を渡ってきた。