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【コラム】完全優勝に見た「1打の重み」

【コラム】完全優勝に見た「1打の重み」

配信日時:2013年2月4日 12時13分

ミケルソンでもタイガーでも石川遼でも、1打の重みは変わらない(Photo by Hunter MartinGetty Images)
ミケルソンでもタイガーでも石川遼でも、1打の重みは変わらない(Photo by Hunter MartinGetty Images)
 単独首位で4日間を独走し、フェニックスオープンを制したフィル・ミケルソン(米国)を眺めながら、彼が「メジャータイトル無きグッドプレーヤー」と呼ばれていた90年代から00年代の始めごろを思い出していた。

P・ミケルソン、通算28アンダー!圧勝で今季初V

 メジャー大会開幕前の会見が開かれるたびに、ミケルソンは米メディアから質問攻めにされ、そのたびに「今回こそは勝つ」と答えた。が、結果はやっぱり勝てずじまい。そんなことを繰り返すうちに、彼は米メディアの取材を拒むようになった。だが、外国人メディアである私の取材は受けてくれた。「強いはずのあなたがメジャーとなると、なぜ勝てない?」やっぱり尋ねてしまった私の質問に彼はこう答えた。「あと1つバーディーが多く取れれば、あと1つボギーを減らすことができれば、僕は必ずメジャーに勝てる」。

 「あと1打」――これはゴルフの永遠のテーマだ。04年マスターズを皮切りにメジャー4勝を挙げたミケルソンは名実ともにビッグスターになったが、どれだけキャリアを重ねても「あと1打」というテーマが無くなることはない。

 今大会の初日もそうだった。最終ホールでバーディを奪えば米ツアー記録に並ぶ「59」をマークできた。が、ファイナルパットは惜しくも外れ、「あと1打」のところで「60」となった。「59と60とでは大違い。その差はまるでベルリンの壁みたいだ」

 2日目以降も独走態勢に入れば入るほど1打1打を大切にプレーしていた。最後に「あと1打」で泣くことがないよう、そして「あと1打」で別の記録を達成することを目指し、ミケルソンは決して手を抜かなかった。

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