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松山英樹が4年ぶりにボールを変更 開発段階からこだわっているパットの『音』とは?

松山英樹が4年ぶりにボールを変更 開発段階からこだわっているパットの『音』とは?

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2021年3月2日 13時12分

この『Z-STAR XV』シリーズには松山のこだわりがつまっている。何度も何度も開発担当者とやりとりをしながら松山が本当に使いたいボールを実現。ボールテストで特に松山がこだわっているのは、『パットの音』だ。

「硬い音がすごい好き。僕がアマチュアで初めてマスターズに行ったときに使っていたボールがすごく硬いボールだったんです。パターでパチンと硬い音がするボールがすごく好きだったので、プロ転向して要望が出せるようになってからは、本当に『音』を重視して開発してもらっています」。松山はボールテストをするとき、必ずパッティングから入る。そこで松山が求める『音』をクリアしないと、ウェッジやドライバーでボールと打つことすらしないという。

21年モデルの『Z-STAR XV』はすでに発売されているので、松山がこだわる『音』は我々も体感することができる。しかも今回のシリーズには面白いカラーバリエーションが追加される。白いボールと黄色いボールを真っ二つに割って、それぞれをくっつけたようなツートンカラーの『Z-STAR XV DIVIDE(ディバイド)』だ。これも松山らツアープロの要望もあって作られた。

「もともと試合で使っているボールにマジックで一周線を引いて、それでボールのコロがりを確認していたんです。でもマジックだと練習で使っているうちににじんできたりする。それで2色のボールを作ってほしいとオーダーしました。黄色と白でボールをしっかり合わせてパターでしっかりラインがコロがるように練習しています」

松山はボールに一周線を引いて、それを打ち出し方向に合わせて練習する。ボールの芯を外れると、その線がブレながらコロがっていくが、しっかりヒットできると線がブレずにきれいに回っていく。色の境目がハッキリとしたツートンカラーのボールを作ることで、ボールのブレがより鮮明になる。こちらは3月5日に発売される予定だ。

新しいボールの投入や2色ボールでの練習が、松山のスコアにどのくらい貢献しているかまではわからない。でも徐々にではあるがパッティングの調子が上がってきていることは確かだ。4月のマスターズに向けて明るい兆しが見えてきた。

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