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米男子ツアーは「世界で唯一の参考資料」【舩越園子コラム】

米男子ツアーは「世界で唯一の参考資料」【舩越園子コラム】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2020年6月29日 18時41分

最初の感染者となったニック・ワトニー(米国)が結果待ちの際にコースの駐車場や練習場で目撃されたり、誰かと会話を交わしたりしていたことは「ワトニーにそうすることを許可していたツアーの責任だ」と、米メディアは厳しい論調で批判していた。

その規定を米ツアーはなかなか変更せず、さらなる批判を受けていた。だが、「トラベラーズ選手権」で感染者が相次いだことで、ようやくガイドラインが見直され、検査結果が出るまで(陰性と判定されるまで)試合会場への入場が禁じられたことは、大きな変化であり、価値ある前進だった。

自らコロナ感染を疑ってPCR検査を希望したジェイソン・デイ(オーストラリア)を急遽1人でプレーさせることを決め、第3ラウンドのペアリングを変更した米ツアーの対応も、1つのモデルケースとして活用されるはずである。

現地入りしていた米メディアは「ローリー・マキロイジョーダン・スピースルーク・ドナルドなど多くの選手がマスクをして練習するようになった」と驚き混じりで報じていた。日本人の感覚からすれば、さほど驚くことではないだろう。だが、これまでマスクへの馴染みが皆無だった欧米人がスポーツの場で率先してマスクをすることは、とんでもなく大きな変化であり、選手も米ツアーも着実に前進している。

そんな米男子ツアーの試行錯誤と歩みは、米女子ツアーにとっても参考や手本になりつつある。男子から1カ月半以上も遅れて7月31日から再開を予定している米LPGAは、初戦の「ドライブ・オン・選手権」を3日間の無観客試合の形で開催後、8月6日からの「マラソン・クラシック」で観客を入れての4日間のフル開催へ移行しようとしている。

翌週の「レディス・スコティッシュ・オープン」と「AIG全英女子オープン」のスコットランド2連戦は開催が可能なのか?米国や世界各国からスコットランドへの選手たちの移動と安全は確保できるのか?

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