対する世界選抜キャプテンのアーニー・エルス(南アフリカ)は、「98年大会に出場した世界選抜のメンバーの中では、私が唯一の生き残りだね」と言って笑う。いまなお現役としてツアーを戦っているエルスのジョークも飛び出すじょう舌ぶりだ。当時のメンバーにはフランク・ノビロ(ニュージーランド)や、尾崎直道、丸山茂樹といった選手が活躍したが、いずれもすでにレギュラーツアーからは撤退。自身はプレーをしないものの、21年前と同じ結果を求める強い思いを持って乗り込んだ。
これまでの対戦成績は世界選抜の1勝1分け11敗。98年が唯一の勝利で、2003年大会では、最終日のシングルス戦を終えてタイとなったため、ウッズとエルスによるプレーオフに勝負は持ち越された。そしてその時は、日没で異例の引き分けに終わったという経緯もある。
時を経て“因縁”は主将対決という形に。目が離せない世紀の戦いがまもなくはじまる。