この日はタイガーと同じ組ということで、大ギャラリーを引き連れてのプレーになったが、そんな喧騒もどこ吹く風。「タイガーとプレーすれば何が起こるかはわかっている。ニューヨークでは誰もが彼を応援するだろう。彼がパットしたなら、かなり騒々しくなるはずだ。でも、そんなギャラリーは好きだし、楽しいと感じている。フェニックスの16番だってそうだろう? あそこでプレーする時もいつも楽しい」とギャラリーの“大声”すらビッグスコアの原動力にしてみせた。
「3、4打リードしていたとしても、このフィールドではそんな差はすぐに埋まってしまう。だから、ずっとアクセルを踏み続けるだけさ」。大会連覇に向けて、最高のスタートを切ったケプカだが、油断する気持ちは微塵(みじん)もない。このままリードを広げるのか、それとも下から追い上げる選手が現れるのか。明日の展開が気になるところだ。(文・田辺直喜)
