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「曖昧なもので終わらせたくない」アジア最強アマがかける思い【金谷拓実のマスターズ】

「曖昧なもので終わらせたくない」アジア最強アマがかける思い【金谷拓実のマスターズ】

所属 ALBA Net編集部
谷口 愛純 / Azumi Taniguchi

配信日時:2019年4月8日 18時47分

■あくまでも、ひとつの通過点という感覚なのでしょうか?
「よく“通過点”と言いますが、今までの試合と変わらず、ひとつひとつやっていく気持ちで臨みたいというのはあります。転機になるかどうかは終わってみないとわかりませんが、今の自分にとっては、ここで結果を出せばまた違うモノが見えてくるかなという期待はあります。(先輩の)松山英樹さんも、マスターズに出て変わったと言っていましたし、あそこで結果を出せたら、違う世界が見えてくるのかなと言う期待があります」

■オーガスタの印象は?
「テレビでは何度も見てきたけど、もちろん行くのは初めてです。行った人はみんな、テレビで見るよりも傾斜がすごいというのはおっしゃっていました。イメージもしていますが、正直、びびっているほうが強いです(笑)。過去3大会分のビデオを見ているのですが、今まではただ楽しく見ていたけど、今はどうやって攻めるんだろうという視点で見るようになりました。やっぱり、すごく難しいという印象しかありません」

■オーガスタ攻略にむけて、取り組んでいることはありますか?
「飛距離もそうだし、球の打ち分けも必要になってくるのかなと思います。
あとは、松山さんと一緒にラウンドしていたら、アプローチの差をすごく感じるんです。アマチュアの試合だとごまかせるようなアプローチも、難しいところでもしっかり寄せる精度のすごさを感じますし、そういう技術が必要になってくるんだなと思います」

■今年のマスターズでの目標は?
「しっかりと予選通過して、ベストアマになるのが最大の目標です。ただ、自分がいいプレーをしなければダメだと思っています。マスタ−ズでどういう経験値を積むかは、自分のプレー次第。一番イヤなのは、自分のプレーを出し切れずに終わってしまって『良い経験でした』という曖昧なもので終わってしまうこと。たとえ結果がだめだったとしても、しっかり自分のプレーをして終わりたいです」

金谷拓実
1998年05月23日生まれ、広島県出身。東北福祉大学に在学中。2015年「日本アマチュアゴルフ選手権」で最年少優勝を果たすと、17年の「日本オープン」では池田勇太と優勝争いの末に1打差の2位に入った。18年「アジア・パシフィックアマチュア選手権」で優勝し、19年「マスターズ」、「全英オープン」と海外メジャー2戦の出場権を獲得。アジアアマでの日本人選手の優勝は、11年の松山英樹以来の快挙となった。

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