落ちても踏み留まり、はい上がるクーチャーの姿は、彼のキャリアにおいても、ある4日間、ある1日においても、きっと永遠に見られる。そう信じられる最終日だった。
2年前の全英オープンで惜敗した父親のために、18番グリーン脇で大泣きしたクーチャーの息子たちが、11月のマヤコバでも、今大会でも笑顔を輝かせていたことが、とてもうれしく感じられた。
そして、誹謗中傷やうわさに屈することなく、笑顔で巻き返し、圧勝したクーチャーが、とても頼もしく感じられた。
クーチャーが言った通り、ゴルフも人生も簡単ではなく、いつ何が起こるかは誰にもわからない。だが、彼は今日も自分にこう言い聞かせながらプレーしていたそうだ。
「自分を信じていれば、きっといいことが起こる」