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金田久美子が涙の来季出場権獲得「自分で自分を褒めてあげたい」

父への想いを胸に戦った金田久美子。QT26位で来季出場権をつかんだ。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年12月6日 17時04分

QTを突破した金田久美子。天国の父にいい報告ができる
QTを突破した金田久美子。天国の父にいい報告ができる (撮影:福田文平)

<JLPGAファイナルQT 最終日◇5日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 東コース(茨城県)◇6418ヤード・パー72>

「自分で自分を褒めてあげたい」。金田久美子が来年の出場権をかけたQTを26位で通過した。前半戦のフル出場権がかなう位置で、来年は“自力”で開幕戦から出場することができる。

【写真】まだギャルファーだった頃のキンクミ

メルセデス・ランキング96位でシード復活はならず。ファーストQT(C地区)が開幕する前夜、自身のインスタグラムを通じて父・弘吉さんが亡くなっていたことを報告した。「毎日、涙が止まらない」と気持ちの整理がつかないなかでも12位で通過して、このファイナルQTへやってきた。

「67」をマークして突破圏内の16位に浮上した3日目には、「よくゴルフができているなって思うくらい、それくらい悲しい出来事でした。パパがいなかったらゴルフを辞めるとか、何かあったら自分のゴルフどころではなくなると思っていた。でも、お父さんのために…。とにかく自分を保つことで精一杯です」と話し、涙を流していた。

最終日は3バーディ・3バーディの「72」で回り、トータル5アンダーで終えた。「先週も今週も、本当にどこへ飛んでいくか分からない。距離も全然出ない。感覚も分からなくて拾って(のゴルフだった)。練習も全然振れなかった」。悲しみにくれる状況下でも戦い、そして出場権を獲得。自分自身に厳しい性格だが、きょうばかりは別だ。「ホッとしています」という言葉とともに、またも大粒の涙があふれた。

来季はプロ18年目のシーズンになる。「やるからには、やっぱり優勝を目指したいです。最近はシードを取れていないので、最低限、シードは取れるように。今は全体のレベルもすごく上がっていて、なかなか難しいことだと思うけど、やるからには全力で頑張りたい」と誓う。2022年「樋口久子 三菱電機レディス」以来の3勝目を天国の父に届けたい。(文・笠井あかり)

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