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来季はステップ主戦場の清本美波 仲間の活躍にもブレない成長軸「比べる必要はない」 

スピーダーチャレンジ2025にて清本美波が来季への意気込みを述べた。

所属 ライター
田中宏治 / Koji Tanaka

配信日時:2025年12月12日 10時30分

清本美波が来季への意気込みを語った
清本美波が来季への意気込みを語った (撮影:山代厚男)

2023年のプロテストでトップ合格を果たした清本美波は「レギュラーツアーで戦える選手になりたい」という目標に向けて、自分のペースで歩みを進めている。QTランキング59位で迎える来季はステップアップツアーが主戦場となる見込み。“昇格”を目指して、このオフに進化を遂げるつもりだ。

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昨年のQT上位の資格で今季前半をレギュラーツアーで過ごした清本だったが、予選通過は1試合のみと苦戦した。「ドライバーがとにかく真っ直ぐ行かなくて、前半戦はそのまま終わっちゃった感じでした」。それでも、7月以降は徐々にショットの調子を取り戻し、後半戦の主戦場だったステップアップツアーでは9試合で3度のトップ10入り。QTでは結果を残せなかったが、悪い流れを断ち切ってオフを迎えた。

次なる課題は飛距離アップ。「調子が悪い時期に練習時間を確保したくて、トレーニングを全部やめてしまったので、このオフはもう一度トレーニングに力を入れたいと思っています」。220ヤード程度まで落ちてしまった飛距離を240ヤードまで伸ばすことを目標に掲げている。

今季は菅楓華、荒木優奈、入谷響と同い年の選手がレギュラーツアーで初優勝。中でも同じ愛知県出身で朝日大学の同級生でもある入谷とは特に仲がいい。「響ちゃんにはいつも助けられていて、話を聞いてもらったり、お互いを励ます会として食事に行ったりしているので、初優勝は私もうれしかったです」。身近にいるライバルといったところだが「すごいなとは思うけど、周りと比べる必要はないと思うので…」。周囲の活躍にも焦ることなく、しっかりと自分の足元を見つめている。

特定のコーチにはついていないが、スポットで相談に乗ってもらっているコーチはいる。「ジュニアをメーンに教えているコーチで、その方のいる練習場に行ってアドバイスをもらったりしています。私の場合、難しい言葉で説明されても入ってこないので、イチから教えてくれる方がいいんですよね」。レッスンを受けるようになったのは最近だが、ジュニア時代から他の選手のコーチとして試合会場で何度も顔を合わせていた間柄だという。

推薦を含めてレギュラーツアーに出場するチャンスは巡ってくるだろうが、ひとまず来季はステップアップツアーが主戦場となる。「オフの過ごし方ですべてが決まると思っています。ステップで上位の成績を残せばレギュラーに出られるとか、いろんな条件があるので、シーズンの目標というより、その時その時で狙いを定めてやっていきたいです」。来季の飛躍へ、このオフでしっかり力を蓄える。(文・田中宏治)

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