日本女子ゴルフの勢いが、海外からも大きな注目を集めている。米AP通信は27日、吉田優利の米女子ツアー初優勝を受け、日本勢の躍進を特集。「黄金時代」を迎えていると、その層の厚さを紹介した。
先週、韓国で行われた「BMW女子選手権」で、吉田は首位との4打差を追った最終日に逆転し、念願の米ツアー初優勝を飾った。AP通信は、この勝利を日本勢の勢いを象徴する新たな出来事として取り上げている。
記事では、今年の日本勢の活躍にも注目。9月には西村優菜が「ウォルマートNWアーカンソー選手権」で米ツアー初優勝を果たし、8月の「AIG女子オープン」(全英女子)では桑木志帆がメジャー初制覇を達成した。吉田は今季の米ツアーで5人目、日本勢では3人目の初優勝者となった。
その勢いは今年に限ったものではない。日本勢は過去3年間で開催された直近15大会の女子メジャーで5勝を挙げている。2024年には「全米女子オープン」で笹生優花、「アムンディ・エビアン選手権」で古江彩佳が、昨年も「シェブロン選手権」の西郷真央、AIG女子オープンの山下美夢有が勝っている。そして今年、桑木が加わった。同期間の韓国勢は3勝、米国勢はネリー・コルダの3勝で、日本勢が大きく上回っている。
米ツアーの通常大会を含めても、過去2年間で9人の異なる日本選手が優勝を経験。世界ランキングのトップ50には日本勢が10人入り、14人の韓国に次ぐ選手層を形成している。
AP通信は、この強さの背景として国内女子ツアーの存在を挙げている。西郷と山下は22年に国内でそれぞれ5勝を記録し、山下は翌23年にも5勝。桑木も24年に国内3勝を挙げ、今年も先週の「マスターズGCレディース」など4勝で、現在、女王レースを独走中だ。
現在、日本勢の世界ランキング最上位は4位の山下だが、2番手は国内を主戦場にする11位の桑木だ。今季国内で3勝の佐久間朱莉も同30位につけており、世界ランクトップ50の10人のうち、2人が“国内組”となっている。今年も神谷そらや阿部未悠らが、米予選会に参加。国内で実績を積んだ選手が世界で結果を残し、その後を追う選手たちも次々と台頭している。
かつて韓国勢が長く存在感を示してきた米女子ツアー。いま、その舞台で日本勢が新たな勢力として存在感を強めている。AP通信が「黄金時代」と表現した日本女子ゴルフの躍進は、海外から見ても際立つものになっている。
