「自分が自分じゃないみたいにパッティングが入った。緊張感ある一日でした」。最終18番をパーで終えグリーンをおりた時、渋野日向子の名前はリーダーボードの最上位にあった。2019年大会覇者が、8バーディ・2ボギーの「65」をマーク。6アンダーで、ホールアウト時点で単独首位に立つ活躍を見せた。
“単独首位”で終えたホールアウト後の渋野日向子のインタビュー映像が届きました!
スタートホールの1番で7.5メートルのバーディパットを決め、一気に流れを引き寄せた。2番でも5メートルを沈めスコアを伸ばすと、さらに3番では2打目が20センチにつくスーパーショットに。今季のメジャー最終戦は、3連続バーディというド派手な幕開けとなった。
冒頭の言葉にもあるように、とにかくパターがジャストタッチでカップに吸い込まれる。決まらなくてもストレスなくパーパットが打てた一日だった。長年使用したエースから新たにPINGのマレット型パター『PLD DS 72』に替えたが、それもきっちりと仕事をした。「まだ自信がない部分もあるけど、1メートルの上りのパットが先週よりも強気に打てている」と、徐々に信頼を深めている。
後半16番パー3でフォローの風のなかティショットを1メートルにつけバーディを奪うなど、ショットはキレ、かつ風のジャッジも冴えわたる。ドライバーの飛距離も、硬い地面でしっかりとランが出て、同伴競技者2人を置いていく場面も目立った。「ライもあまりまっすぐな場所はなかったけど、そのなかで対応して怖がらず振り切れてた。全体的によく振れていたと思いますし、よー転がってくれたかなと思ってます」。思いっきりのいいスイングと、持ち前の笑顔がスコットランドが誇る名門コースで戻ってきた。
