「“ふるい”にかけられている気分」 初の海外メジャーで河本結が感じた楽しさと緊張感

＜AIG女子オープン 初日◇20日◇ロイヤル・トゥルーンGC（スコットランド）◇6649ヤード・パー71＞

初の海外メジャーを戦う河本結が、「95点」と評したゴルフに満面の笑みを浮かべた。前半をすべてパーでまとめながら、風がフォローに変わった後半に入り2ボギー・1ダブルボギーとスコアを落とした。4オーバー・51位タイという結果で初日を終えたが、成長を実感できる自身のプレー内容に対し満点に近い点数を与えた。

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最終18番は「完璧なショット」がわずかにOBゾーンに入りダブルボギーとなったが、ホールアウト後の表情に暗さは一切見えない。「安定していて、いいゴルフでした。（風対策の）低い球もしっかり打てました。ただアンラッキーが多かっただけですね」。11番、14番でもボギーを喫したが、これも後味が悪いものではない。「ここをパーにできなかったのは経験と実力不足です」。清々しく、こう言い切った。

それは、事前に準備してきたことを、しっかりとコースで表現することができたからに他ならない。リンクス対策として、練習ラウンドから低い球のほか、フェード、ドローとその時の状況に合わせショットを打ち分けられるよう、さまざまな球種に磨きをかけた。「変な自信ではなく、もともと球を操ることには自信がある。リンクスでも戦えるなと思いました。もっと（出場）回数を重ねて経験したいですね」。この場に立つことができたからこそ分かることがある。それがうれしい。

今季から米ツアーを主戦場とし、周りにいる選手、コース、芝、そして生活まですべてがこれまでとは大きく変わる。そして今回はリンクスでの海外メジャーを体感できた。「自分が想定している以上のことが起こる。そこまで考えてゴルフを作らないといけない。これぞ全英という感じですね」。プレーしながら感じた楽しさが、ラウンド後の表情にそのまま現れた。