■50度、54度はフルショット、60度はグリーン周りのフィーリングを重視

ウェッジの組み合わせは、50度、54度、60度の3本。グリーン周りを重視する米女子ツアーでは珍しくないウェッジ3本のセッティングとなっている。「最初は3本とも重めの『DG120』を使ったりもしました。しかし、50度と54度はフルショットすると重すぎてダフる可能性があったので、アイアンと同じ『DG 105』に変更。一方、60度ではフルショットはほとんどなく、グリーン周りのフィーリングとしては重たい方が良いということで『DG120』のままにしています」（中島氏）。

女子で120グラム台の重いシャフトを使う選手は少ない。横峯は60度でロフトを立てて当てられるので、キャリーで80ヤード打ってくる。中島氏は「男子プロでも60度で80ヤード打とうとするとトップしたりする。彼女は感覚派ですが、ヘッドコントロールは天才的です」と語る。

最後に横峯に番手別飛距離を聞くと、トータル飛距離ではなく、ドライバーからウェッジまですべてキャリーで答えてくれた。そこからも空中戦が強い米女子ツアーで戦う意識が感じられる。ドライバーは「もっと飛距離はほしい」と言いつつ、キャリーは230ヤードで、地面が硬ければトータル260ヤードまで出るという。ハザードを越えるために何ヤード必要なのか。我々もアイアンだけでなくウッドでもキャリーを把握しておきたい。

【横峯さくらのクラブセッティングと番手別キャリー】
1W：MAVRIK MAX　ロフト10度　PROJECT X Even Flow Green 55 S　230y
3W：EPIC FLASH SUB ZERO　ATTAS 11 4S 208y
5W：EPIC FLASH SUB ZERO　ATTAS 11 5S 200y
4U：EPIC FLASH STAR　MCI 70-S 190y
5U：EPIC FLASH STAR　MCI 70-S 180y
6U：EPIC FLASH STAR　MCI 70-S 170y
6I：EPIC FORGED STAR　DG105 S200 160y
7I：EPIC FORGED STAR　DG105 S200 150y
8I：EPIC FORGED STAR　DG105 S200 140y
9I：EPIC FORGED STAR　DG105 S200 130y
PW：EPIC FORGED STAR　DG105 S200 120y
50度：JAWS MDS 50S　DG105 S200 110y
54度：JAWS MDS 54S　DG105 S200 95y
60度：MACK DADDY FORGED　DG120 S200 80y
PT：TOULON SEATTLE