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ボールを曲げた方がゴルフはやさしい 7番アイアンで右、左と曲がる練習でレベルアップできる【シニア賞金王・篠崎紀夫のミチノリ】

ボールを曲げた方がゴルフはやさしい 7番アイアンで右、左と曲がる練習でレベルアップできる【シニア賞金王・篠崎紀夫のミチノリ】

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2022年4月6日 15時30分

仮に、スライスしないで真っすぐ飛んだとしても、目標から大きく離れることはないという。もちろん、スライスを打とうとして左に曲がるフックが出れば目標から大きく離れるが、基本的にフックとスライスはクラブも体も逆の動きになるので、その確率は低くなる。むしろ、真っすぐ打とうとするからどちらにも曲がる球が出るのだと考えるべきだろう。ショットの正確性が持ち味の篠崎はボールを曲げることで賞金王の地位を築いた。

そこで篠崎がアベレージゴルファーに勧めたい練習法がある。「7番アイアンでスライスとフックを1球ずつ交互に打つんです。どんな打ち方でも構いません。とにかく右に曲がる球、左に曲がる球を打ちましょう。スライス、フックの仕組みを理解できると、今度はその曲がる度合を調整できるようになりますし、真っすぐ打つコツも見えてくると思います」

■下半身の動きでフック、スライスを打ち分ける

基本的にはクラブフェースの向きとスイング軌道を意識することでスライス、フックを打ち分けることになるが、スタンスの向きなどは気にしなくていいという。むしろ、自分なりにどのように打てばボールに対して右回転、あるいは左回転がかかると考えることが上達につながるというのだ。

篠崎自身がスライス、フックを打ち分けるときに気をつけているポイントはある。「球筋に関係なく、インパクトの時に上体(胸)はボールに正対しておきます。変えるのは下半身の向きです。スライスを打つなら腰を早く開き、クラブを引きつけながら体の近いところを下ろしてきます。反対にフックを打つときは、腰をあまり開かずに左サイドの壁をつくってから振り抜きます」。

結果的に、その動きがアウトサイドインやインサイドアウトといった軌道になり、ボールに右回転や左回転がかかるわけだが、曲げるボールを身につけておけば、攻め方の幅が広がることは間違いない。もうワンランクアップするためにも、試してみる価値は十分にありそうだ。

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