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賞金女王・稲見萌寧はキングの教え子の一人 「小学生の頃から他人を寄せつけないオーラを発していた」【シニア賞金王・篠崎紀夫のミチノリ】

賞金女王・稲見萌寧はキングの教え子の一人 「小学生の頃から他人を寄せつけないオーラを発していた」【シニア賞金王・篠崎紀夫のミチノリ】

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2022年3月24日 15時30分

■努力が結果につながるのは限られた人だけ

その稲見とは北谷津ゴルフガーデンにある18ホールのショートコースで、度々対戦しているという。「合計スコアで勝負するんですが、ゼロを基準として、勝てばプラス1、負ければマイナス1というシステムなんです。どちらかがプラス5になったら止めようと決めたんですが、現在私のマイナス4ポイントなんですよ(笑)」と、篠崎と稲見は先生と生徒の関係から、今はプロ同士、良きライバル的な存在になっている。

大先輩に遠慮することなく、ビタビタとピンに寄せてくるとのこと。もっとも篠崎自身も全ホールでホールインワンを達成しており、ショートゲームも苦手ではない。土俵際まで追い込まれているが、しっかりと押し戻していくつもりだ。

昨年12月に行われた男子、シニア、女子の3団体対抗戦「Hitachi 3Tours Championship」で、シニアの賞金王、賞金女王としての対決が実現。「一緒に出られたらいいと話していましたが、バケモノでしたね」。女子ツアー圧勝に終わり、教え子の成長には目を細めた。

「ゴルフの場合、努力したからといって必ずしも成功するとは限りません。技術面や精神面、勝負強さ、分析力など様々な要素がないと成功できないですからね。おそらくほかの選手が稲見と同じだけ努力しても、彼女が到達した地点にはたどり着けないでしょう。頑張りが結果につながるのは本当に限られた人だけだと思います」

とりわけ稲見のすごさは精神力の強さにあると、篠崎は分析する。確かに、稲見の単なる負けず嫌いではなく、自分が勝つために決めたことは何があっても最後までやり抜くところや、自分に対して一切妥協しないところは一流のツアープロに共通する部分ではある。篠崎にしてみれば、22歳で賞金女王になった稲見に対して、いささかの違和感もない。

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