プロテストに合格した選手が合格年度No.1の座をかけて争った「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」で、これからプロ生活が始まる98期生の選手たちに“今年の漢字”を書いてもらった。今回は佐田山鈴樺(さだやま・すずか)をご紹介!
岡山県出身で、2000年6月5日生まれの25歳。広島の広島国際学院高で腕を磨き、7度目の挑戦でプロテスト合格をつかみとった。来季の出場権をかけて争うQT(予選会)では最終ステージまで進み、結果は37位。レギュラーツアー前半戦にも一定数の出場が見込まれる。
そんな佐田山が書いた漢字は『笑』。「去年まではプレー中に表情がかたいことが多くて、笑顔でプレーができなかった。多分、頑張ろうとしすぎて、その頑張りが空回りしていました。今年は少しでも笑顔でプレーすることを心がけたらよくなったと思いますし、そのおかげでテストに合格できたと思っています。今までは(ミスした時に)なかなか切り替えられなかった。適当ではないですけど、ほどほどに考えられるようになれたかなと思います」。
これまで以上に“笑顔”でいられたことで、ネガティブな発想が減り、プレー内容にも好影響をもたらした。その笑顔で戦うスタイルには、“シブコスマイル”でおなじみ、地元・岡山の先輩であり憧れの存在でもある渋野日向子の影響もある。
「2つ上の先輩で、同じ岡山なので練習ラウンドとかよく一緒に回ってもらっていました。日向子ちゃんもラウンド中、笑顔でかわいいじゃないですか。そういうところをこれからも真似していきたいです」と、ニコっとほほ笑んだ。ルーキーイヤーは、自身の“スズカスマイル”で戦い抜くつもりだ。(文・高木彩音)
■池羽陽向(栃木県出身・2002年7月16日生まれ、23歳)
―今年を表す漢字は『実』
「実りの一年でした。私はもともとメンタルに自信がなくて、そこがこれまでのプロテストでよくなかった理由の一つでした。(全米女子オープンなどに出場して)海外の選手とたくさんプレーして、みんなポジティブな気持ちを持っていた。そういうところを参考にして、(合格に)つながったと思います。4日間ポジティブに回れました。そこが、一番変わったところだと思います。(来年は)ステップ・アップ・ツアーが主戦場になると思うので、そこで優勝したいと思います」
