「私どもは写真を撮ることが専門の会社ですから、ほかのトーナメントよりもクオリティの高さには自信があります」(大会事務局)
ポラロイドなどで撮影する大会は多いが、今大会ではスタジオアリスで通常撮影するデジタルカメラを使用し、同じようにプリントアウトしているという。先ほどの吉廣さんも写真と装丁のクオリティが高いからこそ、手に入れたいのだという。考えた手段が、子ども優先枠の使用だ。10人中2人に与えられるもので、そのために自分のお孫さんである中尾美咲ちゃんと柚咲ちゃんの2人を連れてきた。おかげで無事に堀との写真をゲットできた。
「自分のラウンドについて応援して頂けるだけでもうれしいのに、そうやってチャリティフォトに協力して頂いて感謝しています」
とは、堀のコメントだが、今大会では2年9カ月ぶりにツアー競技での予選通過を果たし、元気な姿をファンに見せることができたと喜んでいた。
堀だけではない。どの選手も疲れているのにもかかわらず、最高の笑顔でギャラリーとの撮影会に臨んでいた。ギャラリーの大切さを分かっているからだろう。ちなみに、今年の最終日には昨年よりも519人多い7687人が会場に足を運んだ。着実に結果として表れてきたといえるのではないだろうか。(文・山西英希)