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【小川淳子の女子ツアーリポート “光と影”】日本人が実力をつけるには…米国との差で考えること

【小川淳子の女子ツアーリポート “光と影”】日本人が実力をつけるには…米国との差で考えること

配信日時:2018年4月3日 16時42分

先週のこのコラムで「メジャーでの収穫がポイント」と鈴木について書いたが、鈴木本人が"メジャーのカベ"を実感していることがよくわかる。これを収穫ととらえられれば、将来は明るい。

鈴木のように日本ツアーのトッププレーヤーが、メジャーで跳ね返される例は枚挙にいとまがない。ここで、考えたいのが、"どこでプレーすることがその選手にとって最も適した選択なのか"、ということだ。

言うまでもないが、異国での生活や旅の好き好き、プライベートの事情などはいくらでもある。これについて考慮していてはキリがないから、選手の成長と言う部分だけで考えてみよう。

世界各地の強豪が集める米ツアーで経験を積むことは、もちろん大きな意味がある。だが、たとえ結果が出なくてもここで長い間、踏ん張ることができるかできないか、は人それぞれだ。上原のように、優勝はしなくても自分の力を着実に貯めていけるタイプと、失敗体験でくじけてしまったり、"そこそこ"で満足してしまうタイプでは全く結果が違ってくる。

成功体験でジャンプアップする人間もいる。若いうちに結果を出すことで実力がついてくる、あるいはより大きなフィールドで戦うことで、より難易度の高いことを学習したり、努力するレベルが自然に上がると言うケースだ。

現在の日本ツアーの多くの選手は、ジュニア出身だ。ゴルフ漬けの青春時代を送り、プロになったら同世代のライバルたちと共に結果をより早くだそうとする。賞金も高く、結果が出れば周囲にちやほやされるのが当たり前の環境にいると、日頃の試合はギャラリーも少なく、男子に比べると注目度も低い米ツアーで戦い続けるのはなかなか難しい。しかもレベルが高く結果はなかなか出ない。

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