ファジャさんは試合がある週の練習日はホテルで待ち、トーナメントが開催される日は試合会場に向かい、18ホールをついて回った。
「韓国では練習場から試合会場など、すべての場所についていくのが習慣的になっているのですが、日本で同じことをやるのはいけないと思っていました。私はなるべく、見えない場所でボミを支えていこうと務めました」
練習日にはホテルで食事の用意をしてボミを迎えた。試合のスタート前はすぐに会場に足を運ばず、まずは車の中でお祈りをしてから向かった。
「私にはいつかまたボミのゴルフが良くなるように、陰でサポートしていますし、これからもそれは変わりません」
ボミは今季1勝しかできなかった。それでもファジャさんは、今以上の成績は望んでいないという。
「すでに日本で2回も賞金女王になったことは、とてもうれしいですし、十分に満足しています。やることはすべて果たしたと言ってもいいくらいです。それくらいボミが本当に誇らしいです。ボミがいつまで現役を続けられるかわかりませんが、プロゴルファーでいる間は、日本のファンのみなさんに元気な姿を見せられれば、それで十分です」