ハヌル:これまでのお話で、ご主人と結婚した経緯は分かりました。茂木さんは出産についてはどうお考えだったんですか?
茂木:結婚みたいに決められるわけではないんですよね、出産は。私、塩谷育代さんに憧れてたんです。塩谷さんが36歳で出産されたことは知っていました。そんな塩谷さんに結婚の報告をしたら、「(子供を)いつ作ろうとか考えず、授かりものとして考えたらどう?」ってアドバイスをもらいました。でも、自分の中では「ゴルフが先だから」って考えた(笑)。自分のゴルフの目標である、まずは主人と2人で優勝をつかもうと思っていて、勝ってから子供というイメージでした。授かったのはメジャーで優勝(2013年の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」)した直後だったんですけど、こればっかりは自分でコントロールできない。今考えれば一番いいときに授かったのかもしれないけれど、その年の全英には行きたかったですし(笑)。後悔とかはしていないけど、自分の中では狙ったタイミングではなかったという感じですね。
ハヌル:出産した後、ツアーに戻るというのは頭にあったんですか?
茂木:私は好奇心が強いんです。知らない世界を見てみたかったり、自分を常に新しくしていきたいという気持ちが常にあります。その中で娘がいる状況で試合に出てみたい、そのときの風景はどんな感じなんだろう、という好奇心が復帰を決めた一番の理由でした。そういえば私、2011年に全英女子オープンにいったんですけど、同組の選手が4月に子供を産んだばかりの人だった。3カ月後に復帰していてびっくりしました。
ハヌル:おお!