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トータルドライビング1位!イ・ミニョンがパワーフェードを打てる理由【辻にぃ見聞】

トータルドライビング1位!イ・ミニョンがパワーフェードを打てる理由【辻にぃ見聞】

所属 ALBA Net編集部
標 英俊 / Hidetoshi Shimegi

配信日時:2017年7月11日 07時09分

トップは高く上げすぎずにコンパクト、そしてダウンスイングからインパクトにかけては、クラブヘッドが体の正面を通りすぎるまで、左ヒザ、左頬がまったく目標方向に流れません(=左側に動かない)。インパクトではキャップのツバが逆に右側を向いているイメージ。顔が地面を向いている時間が非常に長いので、バックスイングで作ったパワーをロスをせずインパクトにつなげています。

さらにフォロスルーでは"絶対に"左ワキが締まったまま。素振りでは大げさなカット軌道で左サイドに振っていく、といいましたが、実際のスイングではきれいな軸回転で左ワキがギュッと締まっているので、インパクトで球が擦れることなく飛んでいくのです。ここまで説明してきましたが、これを18ホール続けるのはなかなか難しいこと。理想的なフェードヒッターといえるでしょう。

北海道の洋芝は、ヘッドに絡みつく感覚が普段の倍近くある。"ラフに入ったら苦戦する"という思考は、選手たちの頭にこびりついていたと思います。フェアウェイが狭い、とは言えないコースですが、多くの選手はメンタル的に"狭い"と感じたでしょうね。ティショットにプレッシャーがかかる試合だったと考えれば、ミニョンさんの優位性が発揮された試合といえるでしょう。夏場は当然フェアウェイキープがポイントのひとつとなるので、今後も優位に働くのは間違いないですね(辻村氏)」

キム・ハヌル堀琴音…つねに上位に顔を出す"役者"のストロングポイント

結果はミニョンの圧勝となったが、ハヌル(単独2位)、堀琴音(単独3位)と"役者"がしっかりと結果を残した。辻村コーチは、今大会での彼女たちのショートゲームに注目したという。

「強い選手はいつの間にか上位に躍り出る…といいますが、ハヌルさん、堀さんは毎試合存在感を出してきますよね。ハヌルさんはショットの好調さが今年は際立っていますが、いまはパッティングに非常に自信が持てていると感じます。テークバックの振り幅の大きさを"1"とすれば、フォローは"2"。フォローでしっかりとヘッドを出していければ、思った方向に打ち出せますが、自信がないと心理的に打てない。これは彼女のパットへの自信の現れですね。

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