その青木のバーディパットは惜しくも外れると、短い返しのパーパットだったが、カップに蹴られてまさかのボギーに。「4ホールに向けてという気持ちで瀬令奈ちゃんのパットを見てたんですけど。まさか」と見ていた佐藤も驚いた。青木のボギーには驚いたものの自身のパーパットは落ち着いて沈め、佐藤がプロ初優勝を決めた。
試合後「まさか、まさかで最後までまさかでした」と“まさか”を連呼。この結果に本人も信じられないようだった。だが、思いもよらぬプレーオフとなったが、落ち着いてプレーできた佐藤。「自信がありました。試合勘をつかむようにっていう気持ちで来ていたので、ムダな力みとかもなく、落ち着いてプレーできたのかなと思います」、その冷静なプレーが勝利を手繰り寄せた。
そんな佐藤は2014年プロテストに合格し今年プロ2年目の23歳。学生時代の2012年には日本女子学生ゴルフ選手権で優勝した逸材で、出身の東北福祉大学ではあの松山英樹と一緒に、男女の主将と勤めた。
この優勝で「ヤマハレディース」と「ほけんの窓口レディース」への出場権は獲得。「今回の合宿も、4日間、最後まで戦える体力づくりをしたのでトップ10以内に入れるくらいを目指したい」と意気込む。同級生の松山に負けぬようここから一歩一歩、上を目指す。