【解説】“超”ビハインド・ザ・ボール!原江里菜スイング連続写真(計10枚)
今季前半戦は15試合でトップ10に2度入るも優勝争いに食い込めずにいたが、後半戦初戦の『サマンサタバサ ガールズコレクション・レディース』を1打差・2位タイで終えると次戦『センチュリー21レディス』でも8位タイ。そして好調を維持して迎えた『大東建託・いい部屋ネットレディス』で初日から首位を守り、最終日にイ・ボミ(韓国)、アン・ソンジュ(韓国)に迫られるもプレッシャーに打ち勝ち、完全勝利。「周りの人が諦めないように支えてくれた。諦めさせてくれなかった」と周囲のスタッフに感謝を述べた。
ツアープロコーチの辻村明志氏は原のスイングを「彼女のようにゆったりと大きなスイングアークを描くフォームはアマチュアの方には参考になります」と評す。
理由はスイング中に地面を向いている時間が誰よりも長く、頭をしっかりとボールの右側に残した“超ビハインド・ザ・ボール”。つねにボールの右側を見ながら、高くてアップライトなフォロースルーへと打ち抜いていくイメージを持てることができれば、ヘッドアップといったミスは起きないと辻村氏。
さらにアマチュアに注目として欲しいポイントは、ダウンスイングでの懐の深さとフォロースルーでクラブがしっかりと立っている点だ。「懐の広さをしっかりと作り、クラブの通るスペースが窮屈にならないため、スムーズにインパクトまでクラブを振り下ろせています。またフォロースルーでクラブがしっかりと立っているのはアマチュアにも参考にして欲しい。ダウンスイングでクラブを立てようとするよりは、フォロースルーでクラブを立てようするほうが得策ですからね(辻村)」