自分より若い選手たちが結果を出していく姿に「うらやましいと思っていたこともあった」が、最近ではそんなことを気にすることもなくなったという。「簡単に勝たなくてよかった。これまでがあったから今日があるんだと思います」、手痛い敗戦があった分この日の勝利は格別だろう。
しかし、菊地にとってこの勝利がゴールなわけではない。優勝スピーチなどで繰り返したのは「向上心を持っていきたい」という言葉。「もっとセカンドショットの技術を磨いて、伸ばしあいの試合とかでも勝てるようになりたい」。やっと掴んだ栄冠だが、それに浸ることはない。初勝利はあくまで通過点。「アメリカにも一度行きたいと思っていた」と全米女子オープンの予選にチャレンジする予定。初勝利はあくまで通過点。ここで得た自信を胸にさらなる高みを目指していく。