初優勝を迎えても何も変わらず、涙もなく淡々とほほ笑み続けた。「悔しいときは泣きますけど」と、今季はステップ惜敗で涙を流したこともあったが、地元・京都でつかんだ勝利の味は、最後まで笑顔で味わいつくした。「応援していただけるようなゴルファーになりたい」。あどけなさの残る表情で、自身の将来像もしっかりと話してくれた。
「信じられないですし、実感も湧いていないです」と優勝直後の優勝会見では話した。いまいちばんしたいことを聞かれると、「母のみそ汁が飲みたいです」。最後まで“はんなり”を通した今年の最強女子プロゴルファー。きっと今夜はおいしいみそ汁を飲んで、優勝を実感することになるのだろう。(文・高桑均)
