17番でパッティングした後、なかなか顔を上げない岩井千怜
■ショット力、プレッシャーへの強さは相変わらず
自身初となる単独首位で最終日を迎えた岩井は、これまでの2日間とは違い我慢の戦いを強いられた。3番でバーディを先行させたものの、その後はパーを並べる展開。そうこうしているうちに大会レコードを叩き出した山下美夢有に一時追いつかれた。それでも追い抜かすことはさせず、17番パー3ではティショットを約4.5メートルにつけて値千金のバーディを奪取。頭一つ抜け出して2つ目のタイトルをつかみ獲った。
「アドレスの姿勢の良さ、フィニッシュまで振り切ってもブレない体の強さ、そこから繰り出される飛距離、なかなか2つ目のバーディがこないプレッシャーがかかるなかでも変わらないリズム…。軽井沢で光った強さを箱根でも見せてくれましたね」と辻村氏も絶賛。そのなかで今回、特に目を見張ったのはパッティングだった。今大会を終えて規定ラウンド数(年間総ラウンド数の50%以上)に達し、ランキング入りしたスタッツでは、パーオンホールの平均パット数は8位に入っているのだ。
■ショットに目が行きがちですが…リズムを生み出すパッティングも一級品
