そもそも、シーズン中は毎週、転戦している選手たちの1週間の過ごし方が変わってきます。移動が1日早くなったり、自宅に帰る機会が減ったりします。試合が始まれば1打1打に集中するという点ではまったく変わりませんが、ゴルフの組み立て方も変わってきます。特に疲労がたまり、暑さと戦うシーズン半ばの今頃の季節は、体のコンディションを保つのが難しいのが4日間大会です。
私の現役時代は、4日間大会はまだ数試合しかなかったのですが、正直、私は爆発的なスコアを出すタイプではなかったので、4日間大会のほうが好きでした。数が少なかったので、7勝のうち4日間だったのは93年日本女子プロゴルフ選手権の1度だけですが、組み立てやすいのは4日間だったのです。
初日に出遅れても挽回のチャンスがあり、落ち着いてプレーできます。3日間だと、あっという間に試合が終わってしまう感じがしたのです。
日本は、アメリカのように広くないので、3日間大会ばかりだった頃には試合が終わると自宅に帰る選手が多かったのですが(住んでいる場所にもよりますが)、4日間が続くとそうもいかなくなります。米ツアーを転戦する選手たちのように、何週間か続けて旅暮らし、ということも珍しくなくなってきているようです。
これが1年間38試合。もちろん選手たちは大変です。けれどもそれに慣れることで、米ツアーに舞台を移しても、メジャーにスポット参戦しても、違和感なくプレーすることができるようになります。