原田:プロはそれぞれ個人事業主ですけど、上下関係は確かにあります。会社員の方と同じです。後輩に何か教えたいのなら、言い方や教え方というのがあるんじゃないの、と思いますからね。私も失敗はいろいろあったし、理事になってからわかったところもあるけどね(笑)。
藤田:結局、原田さんがあいだに入ってくれて。それから、正しいことを言ってくれるのは原田さん、って思うようになったんです。
―新人がツアーに入っていく状況は、原田さんの頃とはずいぶん違いますよね?
原田:私の頃はまだQTじゃなくて月例(競技)だったんです。毎月、月例をやって成績がよければ試合に出られる。すごくよく覚えているのは、月例から試合に出た時、樋口(久子)さんに「あら、アマチュアでやってた人がプロになったのね」って言われたことかな。最近は、光里ちゃんの頃ともまただいぶ違って、ルーキーがたくさん試合に出てきますからね。
―樋口さんの一言は、それはそれで強烈な…(苦笑)。でも、ずっとツアーに出ていると、ある程度限られた人にしか会わないですよね。昔のように派閥みたいなものではなくても、いつも仲良しのグループがあったりしますが、お二人はあまり誰かとつるんでいない気がしますが?