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稲見萌寧、腰痛の原因は「捻転」のないスイングにあった? 解消のカギを握る「可動域」

稲見萌寧、腰痛の原因は「捻転」のないスイングにあった? 解消のカギを握る「可動域」

配信日時:2022年1月31日 12時00分

実際、今年の頭に初めて施術を受けたという稲見は、「今まで何年も悩んでいた首のコリとかが1週間くらいで治った」とすぐに効果を実感。「ダメ元で」帯同トレーナーとしてオファーを出したところ、快諾が得られたためチームスタッフ入りすることになった。そしてこの“捻転が効いたスイング”が、腰への負担を軽減させることにもつながると澤木氏は説明する。

「今までいろいろなスポーツ選手を見てきたけど、22歳の女性でここまで疲労が蓄積して、体が硬くなっている人はあまり見たことがなかった。それで最初に施術した時から、可動域を広げたいと考えていて、稲見プロもそれを希望していました。稲見プロは股関節は柔軟性があるけど、上半身が硬い。そして、上半身が捻じれないから、手だけで振ろうとしたり、不必要な部分に力が入り過ぎてしまい、それで腰を痛めたと考えています。特にゴルフは同じ動作を繰り返すスポーツなのでなおさら。今はまだ硬さはありますが、徐々に回り始めてきています」

こういった考えから取り入れられた新たなストレッチメニューなども精力的にこなし、上半身の柔軟性を高めているのが女王の現在だ。すでに「これまで体の硬さが原因でできなかったものがあったけど、少しずつできるようにもなっている。ゴルフにもいい方向に進んでいると思えた」(稲見)という手ごたえも得ている。「確率の話にはなりますが、可動域が広がれば、余計な力みもなくなり思い通りに体が動くようになる」と話す澤木氏と、二人三脚で腰への負担を少なくする体作りも目指していく。

昨年のオフにはキックボクシングを取り入れたトレーニングでも話題になったが、今年は強化と並行し、可動域を広げることにも注力する。ここまでは例年に比べ「30〜40%」にとどまっているという練習も、「すべての時間を練習とトレーニングに使う」と2月から本格化していく。「無駄なお肉を全部筋肉に変えて、海外モデルのようなキレイで引き締まった体にしたいなと思います」。強さとしなやかさが同居する肉体にアップデートし、ショットの安定性と、故障のないツアー生活を手にいれるつもりだ。

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