古江もグリーン、その周りを攻略ポイントとした。「アプローチとかパッティングとか短い距離も簡単ではない。しっかりと打っていけるように頑張りたい」とコーライの強い目に負けない“強気”な一打が毎回のように求められる。
そのアプローチは今年成長した部分でもある。「いろんなクラブを使うことでバリエーションが増えました。打ち方を含めてもありますが、クラブを替えることで簡単に球筋を変えることを覚えた。去年までは58度、54度、使って50度でした。でも、今はPWか9番アイアンくらいまでは(出番が)あるかもしれない」。稲見が話していたように、状況が一定とは言えないライ。それだけに対処の方法が多いのは大きな支えとなる。
中野が優勝スコアを「想定は4日間で10アンダーです。(去年よりも)難しくしたいという気持ちが表れていると思います」と予想する戦い。我慢だけでもダメ。攻め一辺倒でもダメ。総合力が求められる最終戦は、小林浩美大会会長いわく「誰が勝ってもおかしくない」。最後に笑うのは稲見か、古江か、それともほかの実力者か。いよいよ最終章の火ぶたが切られる。