一方で『16番の面白みが半減するのでは?』という質問も飛んだ。これに対して塩谷は18ホールで考えてほしい、という。
「ゴルフコースというのは18ホールあります。そのなかで16番をパー5としたときには、違うホールでの難しさを作ろうと考えています。今まで16番では雨が降ったときに技術を出し切れない気象状況などでもったいないと思うこともありました。最初からパー5を設定しておくというのは逃げ道ではないですが、1ホールでいろいろな攻め方があると、見る側が考えてもらえたらありがたいです」
小樽らしさ、ともいうべき難易度は変わらないと続ける。「小樽カントリーというのは選手たちが感じているように一年間のツアーのなかでも難しい、洋芝と風と日ごろのコースメンテナンスが素晴らしいコース。その技術を出せる体制が整っているので、パー5になることによって優しくなるとは考えていません」と断言した。
16年大会の申ジエの神業のようなアプローチなど様々なドラマを生んできた名物ホール。今年はどんな名場面が生まれるのか。