大分県という場所は、九州で唯一女子プロゴルフのトーナメントを開催していないという土地です。そういったこともあり、福岡や熊本、宮崎と比較してジュニアの育成が弱いエリアでもあるんです。そこで、九州のなかでも大分のジュニア育成を強化していきたい、そのためには地元の企業がバックアップできる体制をつくらないといけない。その旗振りになればいいかなと思い、大分県出身の但馬プロと契約させていただきました。
・大分のジュニア育成で取り組まれていることは何かありますか?
今年の4月に第2回が開催予定なのですが、大分のテレビ局OBS大分放送さんと『OBS九州女子ジュニアゴルフ大会』というジュニアイベントを行っています。ジュニア育成のために学生たちをしっかり成長させるようなきっかけ、大会を誘致して開催していこうという思いでやっています。
・そもそもジュニア育成をしようというきっかけは?
やはり、九州のなかでも他の県に負けないフィールドを作ってあげたい、ジュニアの人材が県外に流出せず県内で育んでいける環境を作りたい、という思いが強いからです。但馬プロは小さなころから知っているのですが、但馬プロを通じて、女子プロゴルファーとしてやっていくためには企業がバックアップしてあげないと強くならないし、成績も出てこないということも知ることができました。
但馬プロの人柄もありますが、但馬プロの後援会を発足するときも大分市や別府市、行政と民間企業で手を組んで、最初の後援会のときには200人を超える人たちが集まったんです。まだ、まったく活躍していない女子プロ一年生にとっては考えられないくらいの人に支えられているのが但馬プロなんですよね。そこには、このようなかたちでどこかの企業が旗振りして、応援していこうよ、という思いがあります。また、大分から強いプロを出すことによって、下に続くジュニアの世代が自分たちも頑張ろうという土壌が大分にできればと思っています。
・多数の賞金女王を輩出している熊本県はまさにそうですよね
そうですね。大分も新海美優プロや篠原まりあプロを輩出しているのですが、広島カープではないですが、地域に根付いたプロがいると身近に感じますし、追いつけ追い越せという雰囲気もできます。
これも但馬プロの人柄ですが、地元の方も「友ちゃんなら応援しよう」となっています。逆に言えば、弊社もスポンサーをしていて「友ちゃんのスポンサーなら」と思ってもらえるのが、弊社が契約して生まれた企業としてのメリットかもしれませんね。