参加した選手12人とキャディ6人はこちら
キャディは、勝みなみらのバッグを担ぐ小岸秀行氏や、堀川未来夢らにつく清水重憲氏、上田桃子に帯同する新岡隆三郎氏ら、ツアーの実力者を日ごろから支える6人が参加。まず朝には、実際のトッププロの話も織り交ぜながら、ラウンドに臨む前の心構えや、戦略の練り方などを“座学”でレクチャーした。その後、キャディ1人と選手2人+アマチュア2人というメンバー構成の全6組がコースに飛び出した。
「72」で回り、カウントバックの結果、優勝を手にした22歳の今綾奈は、「今の課題がまさにコースマネジメントだったので、すごく勉強になる1日でした。さまざまな場面での対処法などを学べただけでも収穫があったのに、そのうえ優勝までできてうれしいです」と笑顔。その組についた佐藤あいりキャディは、「自分に“優しくする”という考え方を伝えました。ミスをしてもリセットして、その後パーを重ねてチャンスを待ってほしい」など、今後ツアーで戦う際の心構えなどを18ホールで伝えた。
主催したカーセブンの井上貴之社長は、このイベントの意義について「テスト合格に向け真剣に打ち込んでいる選手に場所と機会を提供したかった。(優勝者のみが賞金を手にできる理由は)『トップをとらないと』というプレッシャーがかからないとテスト本番に生きてこない。きょうを今後のゴルフ人生の転換期にしてもらいたい」と話した。
表彰式では、選手からの質問にキャディが答える質疑応答の時間も設けられるなど、終始和やかなムードのままイベントは終了。かつてイ・ボミ(韓国)の賞金女王戴冠などを支えた清水キャディは、「当たり前のことを、当たり前にできればテストも受かるし、その後のツアーでも優勝争いができると思う。みなさんにはその可能性があるので頑張ってください」とエールをおくった。