「打つボールとは違うもう1つのボールを打ちたい方向の15センチ程先に置いておきます。そのボールの芯に当てる練習です。これは打ち出したい方向と同じ方向にボールが弾けているかチェックできます。先に置いたボールが左に弾かれれば、打ちたい方向に対して微妙に右に押し出していますし、右に弾かれれば、微妙に左に引っかけているということです」
この練習法を提案するのには理由がある。「アマチュアの方を見ていると、ライン読みのミスではなく、打ち出したいところに打ててないことがほとんど。まずは打ちたいところに打てるようになると、スコアアップにつながると思います」と意図を明かしてくれた。
■風が分からなくなったら、様々な方法を試してみよう
風を見分ける。プロキャディの腕の見せどころとなる場面だが、「僕らでも1番難しいのが風の判断だといっても過言ではありません」と、そう簡単なものではない。「方向がわからない程度の風であれば、それほど結果に影響するようなことはあまりないかもしれません。とはいえ、林間コースなど、明らかに風が強いのにどこから吹いているのかわからない時もあります」と風邪の判断はプロでも難しい。
事前の天気予報にコースマップを見ながら…など、いくつもの情報を入れての判断になるが、「雲の流れをみたり、芝を飛ばしてみたりという、オーソドックスな方法も王道ですが、天気のいい日は自分の影を見るのも1つ手ですよ。参考までにですが、自分もプライベートだと、結構使います」と話してくれた。いったいどういうことか?
「天気のいい日は、自分の影などで方角がなんとなく分かります。例えば、北風の予報が出ていれば、お昼くらいには太陽は南にあると仮定して、自分の影の方向が北側なので、だいたいではありますが、影の方向から今、どの方角から風が吹いている事が想定出来たりしますよ。ぜひ試してみてください!」