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吉本ひかるは5本のFWとUTが生命線 「私は長いクラブでピンを攻めることが多い」

吉本ひかるは5本のFWとUTが生命線 「私は長いクラブでピンを攻めることが多い」

配信日時:2020年5月22日 08時22分

3本のフェアウェイウッドと2本のユーティリティでピンをデッドに狙う
3本のフェアウェイウッドと2本のユーティリティでピンをデッドに狙う (撮影:GettyImages)
吉本ひかるは2016年にはアマチュアとして、翌2017年にはプロとしてステップ・アップ・ツアー優勝を挙げた。そして昨年は、最終戦の「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」に出場を果たし、賞金ランク28位で初シードを獲得。飛躍の年になった。身長152センチと小柄で飛距離の出ない分、どうコースを攻略するかを考えられる非常にクレバーな選手の一人だろう。そんな吉本のクラブセッティングを見ていこう。

今とあまり変わらない? 世界ジュニアに出場したときの13歳の吉本ひかる【写真】

2019年シーズンはドライビングディスタンス80位ながら、フェアウェイキープ率は76.2%で5位、パーオン率は70.1%で30位にランクイン。遠いポジションからでもグリーンヒットをしているショットメーカーぶりが伺える。そんな吉本はクラブに対してしっかりとしたこだわりを持っていた。

■FWとUTの番手間のキャリーは5ヤード刻み!?

通常、FWやUTの番手間のキャリーの差は15ヤード前後だが、吉本は5Wで180ヤード、7Wで175ヤード、4Uで170ヤードと5ヤード刻みと狭い。これについて吉本に聞いてみた。「私は飛距離が出る方ではないので、長いクラブでピンを攻めていくことが多いんです。だから上の番手を厚めにセッティングしています。下の番手の打ち分けは苦手ではないので。特にユーティリティはこだわりが一番あると思います。最近のユーティリティは強い球で飛距離が出るモデルが増えてきましたが、それだとグリーンで止まらないことが多いんです。私はスピンがしっかりと入って低く出すぎないユーティリティを選んでいます」。

また、吉本を担当するクラフトマンの笠原一成氏は、「フェアウェイウッド、ユーティリティ重視で、そこが吉本プロのゴルフの生命線でもあります。特に大事にしているのは距離感ですね。飛距離が欲しいのは大前提なのですが、飛び過ぎもダメ。いかにピンをデッドにいけるかを重視しており、グリーンで止められるかを大事にされているので、適正なスピン量もないとダメですね」という。ツアーで戦っていくにはしっかりとしたコース戦略は欠かせない。自分のゴルフを理解してクラブを選んでいるからこそ、結果が出せたのだろう。

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