日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の小林浩美会長は以前、メルセデスランキングの比重をより大きくする方向性を示していた。1位での3年シードはその第一歩だろうし、翌年のシード権に反映されると言う話も出始めている。
世界的にも、かつては賞金がすべてだったプロゴルフの世界でも、ポイント重視の傾向になってきているのは明らかだ。最も大きいのが世界ランキング(女子はロレックスランキング)で、メジャーの出場権などに反映されて久しい。また、日本の男子ツアーも、女子とは違う形式だが、今年からメルセデスベンツ・トータルポイントランキングを導入している。
鈴木、ジエ、渋野の活躍により、にわかに賞金ランキングとの違いが浮上してきたメルセデスランキング。せっかく作っているのだから、もっと大きな意味を持つようにした方がいいのはいうまでもない。賞金の多寡に左右されずに、公平に成績を評価するものとして選手の励みになるし、ファンの楽しみが増すというものだ。(文・小川淳子)