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暴言事件の裏にある根深い問題【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

暴言事件の裏にある根深い問題【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】

配信日時:2019年10月29日 17時58分

今回、タオルが置いていなかったのは、なくなることが多かったため。LPGAと大会運営側が相談してタオルを置くことをやめたと言うが、そもそもコース所有のタオルを勝手に持ち帰るのは窃盗だ。事を荒立てずに対処しようとした気持ちはわかるが、それが裏目に出た。タオルを置かない理由として「犯罪であるタオルの持ち帰りが頻発するため」と根本をわからせておく必要があった。

「そんなレベルの低いことを言わなければいけないのか」と、思うかもしれない。だが、良くも悪くもゴルフだけで純粋培養されて育つと、それが必要な者も出てきてしまう。活躍すればするほど、若くても叱ってくれる人がいなくなる状況で大人になる。「強ければ何でも許される」という勘違いを、先輩である大人たちが生み出していると言い換えてもいい。
ここ数年の女子ツアー人気は陰りがないように見える。男子の人気が盛り上がらないこともあり、さらにそれが強調されている。主力選手がどんどん若返り、一見、華やか。ジュニア気分のままそのまま、プロになる者がほとんどで、メディアも含め、対応する側の甘さも目立つ。スポンサーも、LPGAには厳しいことを言っても、選手一人ひとりには比較的甘い印象がある。

今回の問題以外にも、小さな事件はずいぶん前から度々聞こえてくる。わかりやすいところでは、プロアマに引っ張りだこのプロの例。態度の悪さで、企業との間に入った人が「二度と呼ばない」と口にしていた。選手に苦言を呈すこともできないマネジメント会社や、契約先も目立つ。

トッププロとは言え、その多くは「ついこの間まで子供だった若い女の子」。それに厳しいことを言えない大人たちという歪んだ構図が、女子プロ人気の根底にはある。それに甘えているようでは、いつかガラガラと一気に足元が崩れていく。そんなことにならないように「悪いことは悪い」ときちんと教えながら、土台をしっかりと作っていく。今回の事件は、ツアーはもちろんだが、ゴルフ界全体に、その必要性を痛感させることになった。(文・小川淳子)

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