では、このセッティングは我々アマチュアゴルファーにとって有効策になるのだろうか?
表のように、タフなコンディションのグリーンにボールを止める目的でパワーを補いながらセカンドを打ちたいと考えるのは「理解できます」と筒氏。だが、「ヘッドスピードが同じくらいだからとマネしてもいいか?といわれると、必ずしもそうではない」と注意点も話す。その理由はこうだ。
「多くのアマチュアゴルファーの皆さんは、比較的、腕力に頼った出力でクラブを振っているケースが多く、安定した打点になっていない。浅い入射角でなおかつ安定したインパクトを再現できる表選手だからこそウッドライクなクラブの本数が増えていった背景が伺えます」
当然ながら、技術力に裏打ちされたセッティングというわけだ。ただ、「7番アイアンを抜いて7番UTを入れるなど、このセッティング自体は、なかなか一般ゴルファーの皆さんがすぐにマネしたくなる話ではありませんが『目的にあったクラブをバッグに入れる』、『自分仕様を追求する』という点では、共感して欲しいなと思います」と、自由度が高いクラブ選びを楽しむ心をぜひ学んで欲しいと筒氏は願った。
「特に女性ゴルファーの皆さんは、クラブ選びが分からない方も多いと思いますし、ショップでのクラブフィッティングも敷居が高い現実がまだまだあります。もし周りに女性ゴルファーがいるなら、難しい3番ウッドや5番アイアンを武器にするより、7番ウッドや7番UTをバッグに入れて使いこなすことをアドバイスして欲しいですね」