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“スピンかかりすぎ”に悩むアマ必見 藤田さいきの14本はボールありき【契約フリーから学ぶクラブ選び】

“スピンかかりすぎ”に悩むアマ必見 藤田さいきの14本はボールありき【契約フリーから学ぶクラブ選び】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2019年3月20日 18時05分

彼女は僕の中で今年の注目選手の一人です。復活するかどうかという分岐点には来ていると思います。まだまだ飛距離性能をはじめとするポテンシャルの高い大型選手であることは間違いないですから。

そんな藤田選手がここ数年で一番苦労したのは、スピン量のコントロールだったと思うんです。男子プロ並みにスピンを入れられる選手なので、日本の女子ツアーのコンパクションとグリーンスピードだとスピン量が余るんですよね。結果、自分の予定したところにボールを止められない。他の女子プロとは真逆ですよね。みんな落ちたボールが止まらないってなげいているんですから(笑)。

ただ、数字を見るにVolvikがそこを解決している可能性が高いです。男子プロに非常に近いので『あり余るパワーをロースピンで全部飛距離性能に変えてしまおう』と考えたと思います。ですが、彼女は飛ばすために全てをやっているわけじゃなくて、方向性と距離のコントロールをするためにボールを選んでいる。そう考えるとスピンを取った方がいい、となった。アプローチの仕方は真逆ですが、ボールのスピン性能からクラブを決めていく申ジエ選手的な選び方と言えます。ジエ選手の場合はV1ですけどね。

我々のカテゴリーでいうとスピン性能が決して高くないディスタンス系のボールを使っている以上、アプローチに関してはある程度スピンがかからないことを覚悟しているのかもしれないですが、結果としてショットでのいらないスピンが減る。スピンが減るっていうことは曲がりも減るんですから、ショットの精度は高まるはず。ということはパーオン率は高まるから、アプローチの回数は減って大きな問題にならないということになる。

藤田選手は力があってスピンが多いタイプですが、これはヘッドスピードが遅い人でも当てはまる可能性があります。ヘッドスピードが38m/sだと、普通は飛ばないですよね。当然ボール初速なんて出ない。だけど、その原因を探っていくとスピン量が多すぎるっていうことも多々あるんです。だから飛距離で悩んでいる人は、まずは自分のスピン量を見て欲しい。

飛ばないからって球が上がりやすいドライバーを買えば、飛距離が出るかというとそうとは限らないですから。そういった意味でこの『エピックフラッシュ スター ドライバー』というのは正解だと思います。初速性能が高い以上に無駄なスピンを取ってくれるという点で魅力的なクラブですからね。

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