すでにプロのトーナメントで優勝歴のある勝みなみ、新垣比菜らがルーキーイヤーとなった今年。実力者が集まり、“黄金世代”と呼ばれた彼女たちが、前評判に違わぬ活躍を見せつけた。
開幕3戦目、4戦目で三浦桃香が最終日最終組に入るなど存在感を示すと、4月の「サイバーエージェントレディス」で新垣が同期一番乗りとなるプロ初優勝。さらに8月には「CAT Ladies」で大里桃子がV。さらに日米共同開催の「TOTOジャパンクラシック」では畑岡奈紗が、「大王製紙エリエールレディス」では勝みなみと、この世代だけで4勝を挙げる活躍ぶり。優勝者以外でも、小祝さくらが賞金ランク8位、原英莉花がシード獲得、さらに河本結がステップ・アップ・ツアーで4勝を挙げ賞金女王に輝くなど話題をかっさらった。
■4位:申ジエが年間メジャー3勝 この他の主な記録は?
同級生のイ・ボミ、キム・ハヌル(ともに韓国)が30歳を迎えて不振にあえぐなか、世界1位の経験もある申ジエ(韓国)が、14年の日本ツアー参戦後最高のシーズンを送った。「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で鈴木愛、イ・ジョンウン6と日韓の賞金女王を下して今季初優勝を挙げると、続くメジャー二戦目「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」では2位以下に9打差をつけて圧勝。
キャリアグランドスラムのかかる「日本女子オープン」では思うようにスコアを伸ばせず23位タイとなったが、最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」では同郷の後輩ペ・ヒギョンをプレーオフで下し、前人未踏の同一年度メジャー3勝を達成した。なお、女子オープンはユ・ソヨンが優勝したためメジャータイトルを韓国勢が独占。4タイトルすべてを韓国勢が制するのは史上初のことであった。
この他の記録では、鈴木愛が史上最速での獲得賞金1億円突破。また大里桃子は、史上初となるプロテスト合格年の優勝をつかみとった。さらに、これはLPGA入会からの最速優勝(23日)記録にもなった。
■5位:明暗がくっきり… リランキング制度導入
2018年は様々な制度が導入された年でもあった。特に注目を集めたのがリランキング。年に2回出場優先順位が変わるというこの制度は、ツアーに大きな変化をもたらした。昨年サードQTで敗退していた原英莉花は、主催者推薦で出場した大会の賞金で後半戦の出場権を獲得。勢いそのままに、初シードを獲得した。