初優勝を果たし、トッププロの仲間入りを果たした2008年から10年。今季の国内女子ツアーの現状について聞かれると、「入れ替わりが激しいといわれますが、トップの選手たちは変わらない印象。同世代も多いですし、賞金女王のアン・ソンジュさんも同い年。年齢は関係ないと思います。自分が苦しい時期に、同級生や先輩たちが、同じようにもがきながら苦しんで結果を残している姿を見て、刺激を受けたからこそ、ここまで頑張ってこれた。もちろん若い選手もいいプレーヤーが多いので、その選手たちからも“盗みたい”と思っています」とまだまだ成長への意欲は十分。
トレーニングへの考え方も変わってきたようで、「いままでアウター(マッスル)が強かったぶん、体の内側の“しなやかさ”が出せていなかった。アプローチにすごく影響があったんです。(体の)固さを取るために、トレーニングを変え、しなやかさが徐々に出てきて、飛距離も伸びた。全体的なパワーアップも大事ですが、鍛え方によって、さまざまなことが変えられると実感しているので、今年は“力を抜いて飛ばす方法”を覚えたい。“軽く振っているのに飛ぶ”という選手になれるような体つくりをしていきたい」と進化への抱負を語った。
最後に“今年の漢字”を聞かれると『改』と回答。
「今年を振り返ると“リセット”という言葉がでてくる。改めて再出発という意味もあり、14勝目を飾ったけど、そのあとの戦いぶりには納得できていない。いい年ではありましたが、反省するべきことをして次に進んでいきたいな、という気持ちのほうが強いですね」と意気込んだ。