とはいえ、この日のフェアウェイキープは14ホール中3ホールのみ。それでも渡邉のパワーを持ってすれば、パーオンは14ホール。すべてのホールで思いっきりのいい“刻み”が通用するわけではないが、考え方に幅ができたことによる心の余裕も生まれている。
「小樽はちょっと油断したらすぐ大変なことになるので、1日1日気を引き締めていきます」と、久々の上位争いに浮かれることは当然ない。現在の賞金ランキングは72位。今季はトップ10が3位に入った3月の「アクサレディス」のみと苦しいシーズンを送る。持ち前の豪打と巧みなマネジメントを携え、久々の優勝戦線でひと暴れする。(文・高桑均)