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時松隆光「これでQT行かなくていいんだ」【ゴルファーのことば】

常に真剣勝負に身を置き、戦いを続けるゴルファーたち。過酷な環境でクラブを振っているからこそ出る力強い名言、ウィットに富んだジョーク、そしてちょっぴり天然な迷言たちがある。そんな“ゴルファーのことば”を紹介。

配信日時:2022年2月17日 14時00分

「これでQT行かなくていいんだ」

ツアー通算3勝を挙げ、昨年まで選手会長を務めた時松隆光。2012年にプロ転向した時松は16年7月が転機となった。

15年までは賞金シードには手が届かない年が続いた。16年のファイナルQTも75位とレギュラーツアーに出場できる順位ではなく、下部のチャレンジツアーが主戦場。7月1日に開幕した「ジャパンクリエイトチャレンジin福岡雷山」でプロ初優勝を遂げた。この優勝でレギュラーツアーの「ダンロップスリクソン福島オープン」の出場権を獲得。

7月21日開幕の「ダンロップー」は、2位に5打差をつけて最終日を迎えると、そのまま2位の岩本高志に3打をつけて初優勝を遂げた。

初めての勝利に「まだ実感がない」と本音をこぼすと、今後についても「2勝目」と意気込むより「これでQTに行かなくていいんだ」という安堵の方が大きかった。

時松は高校時代ナショナルチームのメンバーで、11年には九州アマを制していた。ショットの精度が持ち味でパット巧者で有名だった。少ないチャンスをモノにすると、その後は毎年優勝を重ね、トップ選手の仲間入りを果たした。才能がある選手でも翌年の出場権をかけたQTで上位に入るのは難しいもの。チャンスをものにできるかできないかプロの世界には必要と感じさせてくれた。

ちなみに、ツアー初優勝を遂げたことでツアー外競技のマッチプレー競技「ネスレインビテーショナル 日本プロゴルフマッチプレー選手権 レクサス杯」の出場が叶った。藤田寛之、谷口徹、小田孔明ら歴代賞金王を撃破して見事に優勝。優勝賞金1億円を手にした。決勝は7月31日。チャレンジツアーでプロ初優勝を遂げてから、わずか1カ月の間で1億1180万円(3大会合計)を手にしたシンデレラボーイでもあった。

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